東北学院、一気に頂点 仙台育英敗退の波乱も 高校野球宮城大会・総評

 第3シード東北学院が初優勝を飾り、宮城県の高校球史に新たなページを刻んだ。主戦右腕伊東の好投と強力打線がかみ合い、初めてベスト4入りした勢いで一気に頂点まで駆け上った。

 チーム打率は3割1分9厘。準決勝で決勝打を放った大洞、及川らが打線をけん引した。今大会を通じた伊東の防御率は1・50と安定感があり、重い直球と切れ味の鋭いスライダーを軸に打者を打ち取った。

 仙台三はチェンジアップを効果的に操る左腕小野が試合のリズムをつくり、打線が集中力を発揮し躍進。3度目の決勝進出でも優勝を逃したが、公立の強豪として確かな足跡を残した。

 4強入りしたチームを見ると、聖和学園は試合ごとに日替わりでヒーローが生まれ、古川学園は泥くさく1点をもぎ取る野球で勝ち上がった。8強入りした仙台商、仙台西、東北学院榴ケ岡、東北はいずれも接戦で力を発揮した。

 今大会は優勝の大本命だった仙台育英が4回戦で早々に姿を消した。全国で上位進出が期待されるチームであっても簡単には勝ち上がれない。改めて野球の怖さを知った気がする。同時に、さらなる切磋琢磨(せっさたくま)が県全体のレベル向上につながることを期待したい。
(北村早智里)

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る