置賜を旅したバードのように 動画で地元女性の暮らしぶり発信

白鷹編の動画の一部。白鷹町の高木さん(左)と工房を訪れた中川さん
飯豊編のため飯豊町の女性たちの話に耳を傾ける成瀬さん(左)=5月16日、飯豊町

 全国で活躍する写真家や建築家の女性が山形県置賜地方の町を歩き、それぞれの土地で働く女性たちの生き方や暮らしぶりを動画で発信する企画「ライク・ア・バード okitama」が始まった。置賜の4市町をそれぞれ題材にした約20分の動画4本が本年度内に順次、公開される。

 タイトルは、19世紀末に置賜地方へ足を運び「アルカディア(桃源郷)」と表現した英国の女性旅行作家イザベラ・バードにちなむ。県外の女性がバードのように、旅人として白鷹、飯豊両町と長井、南陽両市を訪ね、地元の女性たちと地域の魅力やそれぞれの仕事に懸ける思いを語り合う。

 6月29日に公開された第1弾「白鷹編」は、岡山県の写真家中川正子さんが白鷹町の女性4人を訪問する内容だ。伝統工芸「白鷹紬(つむぎ)」の工房では織子の高木翠さん(33)が手掛ける丹念なものづくりに触れ、織物の細やかな工程や今後の目標について聞く。

 町内で6月にあった試写会にオンラインで参加した中川さんは「誇張されていないきれいな映像で、空気感もいい。本当にすてきな町だった」と話した。

 第2弾は「飯豊編」。東京を拠点とする建築家成瀬友梨さんが5月中旬、民宿経営やアウトドア体験指導に携わる飯豊町の女性5人と交流した。白川湖の水没林をカヌーから楽しみ、撮影後は出演者らと里山暮らしの面白さについて意見交換した。

 長井市の一般社団法人「やまがたアルカディア観光局」の主催。地域に根差す女性たちにスポットライトが十分に当たっていない現状を踏まえ、発案した。企画と運営はオンラインメディア「sotokoto online(ソトコトオンライン)」(東京)が中心となり進めた。

 総合監修を務めるソトコトオンラインの指出一正社長は「旅の価値として人との出会いが注目されている。今回の交流が、互いが自らのことを振り返るヒントになればいい」と言う。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」から視聴できる。飯豊編は8月上旬に公開予定。以後は長井編、南陽編の順で制作される。

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