小中学生の学力向上へ、大衡村が無料塾 約110人が申し込み

 小中学生の学力向上を目指し、宮城県大衡村が本年度新設した学習塾「大衡塾」が31日、同村内で開講した。民間の学習塾がわずかしかない村内で、子どもたちに学びの場を提供しようと、仙台市内の企業に委託し、村で初めての事業として実施する。

中学3年の生徒を対象に始まった大衡塾の開講式

村内の学習塾は1、2軒

 大衡塾は小学5、6年の児童と中学1~3年の生徒を対象に、村役場に併設する平林会館で原則、週に1回授業を開く。小学生は国語と算数、中学生は英語と数学をそれぞれ、教材費を含め無料で受講できる。

 教育コンサルティングなどを手掛けるプランニングドアーズ(仙台市)に業務委託し、同社の関連会社で東北各県で学習塾を展開する英智学館(同)が講師を派遣する。事業費は約260万円。

 村教委によると、村内には学習塾が1、2軒しかなく、児童生徒が村外の塾に通うケースが多いという。子どもの学力向上が行政課題となっており、庄子明宏教育長は「身近な場所で学習意欲を高め、志望する高校に行ける学力を付けてあげたい」と狙いを話す。

 31日は中学3年を対象としたコースで開講式があった。生徒12人と関係者計約20人が出席し、萩原達雄村長は「皆さんは村の宝。塾での学びが夢の実現に向けた一助になると期待している」とあいさつした。

 対象学年の38%に当たる小中学生計約110人が受講を申し込んだ。中学3年は来年2月まで20回、中学2年以下は来年3月まで24回、授業を受ける。

 受講生の新堀詩音さん(14)=大衡中3年=は「友達と一緒に通えるのでありがたい。定期テストでいい点数を取れるようになりたい」と話した。

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