仙台市長に郡氏再選 投票率、最低の29・09%

再選が確実となり、支持者から受け取った花束を掲げる郡氏=1日午後8時5分ごろ、仙台市宮城野区の事務所

 任期満了に伴う仙台市長選は1日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の郡和子氏(64)が、無所属新人で合同会社代表の加納三代氏(45)を大差で破り、再選を果たした。新型コロナウイルス流行後、市内で初めて行われた大型選挙。感染拡大を防ぐため大規模集会を見送るなど異例の展開となった。論戦は盛り上がらず、投票率は前回2017年(44・52%)を15・43ポイント下回り、29・09%と過去最低を更新した。

 郡氏は新型コロナ克服、子育て応援、市役所の意識改革など「10の挑戦」を最重点公約に掲げた。コロナ収束後のトップセールスによる企業誘致など経済政策も訴えた。3密を避けるため個人演説会の開催を見送り、街頭演説は当初1日最大2カ所に抑えた。代わりにインターネットで公約を紹介する動画を配信した。

 自民、公明両党市議の過半数と立憲民主党市議ら超党派35人の「有志の会」が支援。会に参加しない共産党市議も自主的支援に回り、事実上、各党が相乗りする構図となった。告示日には村井嘉浩宮城県知事や自民、立民の県選出国会議員、県内首長が応援に駆け付け、重厚な布陣で選挙戦を終始リードした。

 加納氏は無投票阻止を目的に前回に続いて立候補した。「チルドレンファースト」を公約の柱に据え、学校の宿題廃止や公設民営学校の設置推進を訴えた。組織を持たず、少数の支持者とスーパー前などを主戦場に演説を重ねた。郡市政への批判の受け皿として保守層への浸透を目指したが、支持は広がらなかった。

 投票率は初の20%台に低迷した。現職が再選を狙う選挙は過去最低を更新するジンクスが今回も続いた。現職が圧倒的優位の構図に加え、告示後に東京五輪が開幕し、日本人選手のメダルラッシュで有権者の関心が薄れたとみられる。市選管が感染拡大防止を理由に、目立つ啓発活動に取り組まなかったことも響いた。

 当日有権者は88万8188人。

仙台市長選 過去の記録
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