スケボーに熱い視線「鬼やばい」 若いメダリストが同年代を刺激

専門店に並ぶ色とりどりのボードが若者を引き付ける=仙台市宮城野区のアーリーウープ

 東京五輪の新競技スケートボードで日本勢が金メダルを獲得し、東北でもスケボーへの関心が高まっている。専門店を多くの初心者が訪ね、メダリストをまねた衣類が飛ぶように売れる。愛好者は「マナーが悪い」というイメージの払拭(ふっしょく)も期待する。

 「オリンピックを見てやってみたくなった。何をそろえればいいですか」。7月29日、仙台市宮城野区のスケボー専門店「アーリーウープ」で、男子中学生が紅潮した表情で店員に尋ねていた。

 25日にストリート男子で堀米雄斗(22)、翌26日に同女子で西矢椛(もみじ)(13)がそれぞれ金メダルを獲得。プロボーダー瀬尻稜さんの「鬼やばいっす」などの砕けた言葉でのテレビ解説も話題となり、スケボーへの関心が急上昇。初心者の来店が目に見えて増えたという。

 店は20日ごろから堀米が本番で着用したのと同じTシャツなど五輪関連商品を販売していたが、26日に完売した。店員の稲葉蓮さん(19)は「インターネット販売も好調。五輪効果は予想以上だ」と驚く。

 太白区の「ムラサキスポーツザ・モール仙台長町店」にも幅広い年齢層の新規客が増えた。8月4日にはパークの女子で四十住(よそずみ)さくら(19)が金メダル、開(ひらき)心那(ここな)(12)が銀メダルを獲得するなど日本勢が躍進。担当者は「サッカーやバレーボールのようなメジャースポーツの仲間入りをするのでは」とみる。

 中学2年の西矢らの活躍は、競技に打ち込む同年代を強く刺激した。7月30日夜、宮城野区の「元気フィールド仙台」にあるスケボーパークには10人以上の小中学生が集まった。

 競技歴3年という青葉区の中学1年男子(13)は「自分より学年がたった一つ上の人が金メダルを獲得した。もっと頑張って上手になりたい」と力を込めた。

 スケボーに対し、公道での滑走や練習台となったベンチの破損、夜間の騒音など一部のマナー違反で悪印象を持つ人も少なくない。愛好者らは五輪を機にイメージを回復させようと努めている。

 宮城野区の榴岡公園にあるスケボーパークに通う青葉区の飲食店従業員の男性(29)は練習後、必ず周辺のごみ拾いをするという。「吸い殻や空き缶をポイ捨てする若者も確かにいる。五輪によりボーダーは今まで以上に注目される。一層マナーを守って楽しむことが大事だ」と話す。

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