(35)風鈴よ自分で揺れて踊ってみたまえ/夏目 雅子(1957~1985年)
白血病のため27歳で急逝した女優は俳句を作っていた。天真爛漫(らんまん)な華のある印象の人だったが、毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい芸能界の中では悩みもあったろう。俳句にどんな楽しみを見つけていたの…
関連リンク
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- ・(32)絶食と決め原爆の死者と居る/佐藤 鬼房(1919~2002年)
- ・(31)端居して一番遠い爪を切る/長峰 竹芳(1929年~)
- ・(30)八月の雨の肋を探り居る/佐藤 鬼房(1919~2002年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。