重粒子線がん治療、対象拡大延期 山形大「世界で3台目」照射機器調整遅れ

「回転ガントリー」による照射室=20年10月

 山形大医学部(山形市)は12日、最先端の重粒子線がん治療施設として敷地内に整備した「東日本重粒子センター」で、360度の照射が可能な回転ガントリーの調整が長引いており、前立腺がん以外の治療開始時期について、当初予定していた今月から来年1月に延期すると発表した。
 医学部によると、重粒子線を照射する深さや角度の調整に時間がかかっている。メーカーが調整を進めており、準備が整い次第、治療予約を受け付ける。
 山形大の回転ガントリーは世界最小機で、世界で3台目の稼働を目指す。2月に前立腺がんを対象とした固定照射機の治療が始まっていた。回転ガントリーの稼働により、他のがん患者への治療も今月に始める予定だった。
 同日の定例記者会見で玉手英利学長は「治療を待っている患者に大変申し訳ない」と陳謝した。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

秋季高校野球宮城大会 勝ち上がり▶


企画特集

先頭に戻る