涌井4勝無敗、抜群の安定感 E番が選ぶ「イチワシ」3・4月

3、4月に抜群の成績を残した涌井

 前月に印象的な活躍を見せた東北楽天の選手を取材班が選ぶ「E番が選ぶイチワシ」。3、4月は6試合に登板して4勝無敗、防御率1・51と抜群の安定感を誇った涌井秀章投手に決めました。

 昨季最多勝の17年目右腕は開幕前から順調に調整を進めてきました。春季キャンプでは連日のようにブルペン入り。実力者がそろう先発陣の中でも石井一久監督の信頼は厚く、3月26日の日本ハム戦で現役最多となる10度目の開幕投手を務めました。

 結果は7回を散発4安打に抑える無失点勝利。「基本的に球は全然操り切れていなくて」と振り返りつつも、比較的制球できていたシンカーを勝負球に据え、相手打線を手玉に取ってしまうからさすがです。以降は4試合連続で7回以上を投げ、いずれも2失点以下と結果を残しました。

 不調時でも大崩れしませんでした。「負けるときのような投球をしてしまった」と振り返るのは4月30日のロッテ戦。3連続四球で押し出しによる先制点を献上しましたが、すぐに気持ちを切り替えて強気で腕を振り直し、終わってみれば5回1失点。ピンチを招いても決定打は許しません。

 涌井が相手エース級と投げ合う金曜日、東北楽天は4勝2分けと無敗でした。先発の仕事をきっちり果たす姿はいい手本になっています。「辛抱強く、粘り強くが自分の持ち味。走者を出しても最後の一本を打たせない粘り強さを若い投手にも見せていきたい」と話します。

 ベテランの域に入っても地道に準備を続ける姿は周囲に刺激を与えています。2年目の滝中瞭太投手は「涌井さんが走っている姿は去年もずっと見てきた。実績があって結果を出している選手がやっていることは、まず間違いない」と参考にしています。

 通算150勝まであと2勝に迫る背番号16。今後の投球も目が離せません。

ロッテ戦に先発し、5回1失点で4勝目を挙げた東北楽天の涌井=4月30日、楽天生命パーク宮城
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