定禅寺通の歩道拡大、20日から社会実験 まん延防止で一部規模縮小

 仙台市のシンボルロード、定禅寺通(青葉区)で20日、車線を一部縮小して歩行者空間を拡大する大規模な社会実験が始まる。市と官民組織「定禅寺通活性化検討会」が9月7日まで実施する。歩道で物販などのイベントを開催し、にぎわい創出の効果を確かめるほか、車線縮小による交通への影響も調査・検証する。

 社会実験は東二番丁通交差点-市民会館前交差点の約700メートルで実施する。ケヤキ並木が広がる中央緑道を挟んで、南北に3車線ずつあるうち、車線を縮小する区間は地図の通り。

 東京エレクトロンホール宮城(県民会館)前、せんだいメディアテーク前の東行き車道などを1車線削減。メディアテーク前の西行き車道を2車線減らす。

 実質的に広がる歩道空間などでは衣服や雑貨、アウトドア用品の展示・販売やボルダリングの体験イベントを開くほか、キッチンカーやカフェが出店する。

 新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置が20日以降、市内に再適用されることが決まり、酒類の提供を中止するなど飲食を中心に規模を縮小した。

 実験初日は、定禅寺通エリアの魅力向上などをテーマに、メディアテークでシンポジウムを開催する。

 市の想定では、車線縮小による交通量への影響は小さい。実験で自動車の通過にかかる時間や交通量の変化などを調べ、実際の影響を確認する。歩行者の通行量や回遊ルート、滞在時間などのデータも収集し、歩道拡大の効果を測定する。

 検討会は実験の結果を踏まえ、恒久的な車線縮小への考え方などを盛り込んだ「定禅寺通まちづくり基本構想」を年度末をめどにまとめる。9月6日には検討会が基本構想の素案を公表し、市民と意見交換するイベントも計画する。

 市定禅寺通活性化室の高橋勝美室長は「できる限りの検証を行い、必ず次のステップにつなげる。シンボルロードのポテンシャルを生かし、市民と共に地域の価値を高めたい」と話す。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る