宮城県議会、知事の評価二分 「復興推進」の評価と「独断専行」の批判

村井嘉浩宮城県知事

 「継続を望む」「看過できない」。任期満了(11月20日)に伴う知事選で、宮城県の村井嘉浩知事が5選出馬の意向を明らかにした20日、県議会では賛否が交錯した。村井県政の与党会派は東日本大震災からの復興などの手腕を評価。野党会派は4期目の県政運営を「独断専行」と批判し、対決姿勢を鮮明にした。

 「この場での表明に敬意を表する」。知事の出身母体で最大会派の自民党・県民会議(32人)の村上智行会長は、会派室で行われた事実上の出馬表明を前向きに捉えた。「決意を受け止めた。会派一丸で応援できるよう汗をかく」と共闘を宣言した。

 同じく県政与党を掲げる公明党県議団(3人)の伊藤和博会長は震災後の10年を「危機管理に始まり、復興を成し遂げた」と合格点を付ける。「心の復興やポストコロナの対応など、課題解決へのかじ取りを見定めたい」と、支援する方向で協議を進める考えだ。

 第2会派で立憲民主党議員が主軸の「みやぎ県民の声」(11人)の坂下賢会長は「コロナ対応も国の施策をなぞるだけで後手後手」と手厳しい。ただ会派内は知事への評価に濃淡があり、知事選の対応は「戦える候補者がいれば立てたいとの思いは共有している」と述べるにとどめた。

 共産党県議団(5人)の三浦一敏団長は「4期16年でやり残したことがあるのは『不徳の致すところ』では」と多選に皮肉を込めた。党県委員会は、野党共闘を軸に対立候補の選定を進める構えだ。

 東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の再稼働同意、上下水道と工業用水のみやぎ型管理運営方式、県美術館(仙台市)の移転構想の撤回など、4期目の政治決断には疑問の目が向けられている。

 社民フォーラム県議団(2人)の岸田清実会長は「賛否が分かれる施策をかなり強引に進めた」と振り返る。無所属の会(2人)の菅間進会長も「県民の視線から離れた判断が増えた。進言役がいなくなった証左」と指摘した。

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