苦境の縫製会社、自社ブランドに懸ける 300万円目標、ネットで資金集め

「SHIN-ICHI UMEKI」が製造販売しているワンピース(オッシュ提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に陥った青森県おいらせ町の縫製会社「オッシュ」が、女性服の自社ブランド「SHIN-ICHI UMEKI」(シンイチウメキ)を立ち上げた。クラウドファンディング(CF)を活用し、新たな活路を見いだす。

 1995年創業の同社は、ジバンシィやマダムジョコンダなど百貨店向けブランドを受注生産してきた。昨年6月以降、受注が激減し、売り上げがゼロになる月もあった。今年3月には契約の主力を占めていたブランドが販売を取りやめる事態に陥った。

 国の雇用調整助成金で従業員23人の雇用を維持してきた梅木新一社長(65)は起業前、大手アパレルのデザイナーだった。従業員が培ってきた高い縫製技術を守りたいと、自社ブランドで生き残りをかけることになった。

 「上質でエレガント」がブランドのコンセプト。300万円が目標のCFで事業を軌道に乗せた後、ネット販売を軸に取り扱ってもらうセレクトショップを開拓する考え。返礼品はスカート(1万6000円~)やジャケット(3万円~)など約20種類を用意した。

 梅木社長は「自分の名を冠したブランドは相当な覚悟が必要だった。背中を押してくれた従業員と共に上質な服を届けたい」と話す。CFサイト「キャンプファイアー」で9月4日まで運営資金を募っている。

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