河北春秋(8/23):小学校が運動会に取り入れたり、高齢者施設…

 小学校が運動会に取り入れたり、高齢者施設が体操やリハビリに応用したり。山形の花笠踊りは暮らしと密接にある。花笠音頭もそうだ。宴席は「ヤッショー マカショ」と声をそろえ「シャン、シャン、シャン」で手を3回打つ「花笠締め」でお開きになる▼音頭と踊りが「主役」の山形市の花笠まつりは今年、規模を縮小して5日に開幕。最終日の7日は、街中での踊りが新型コロナウイルスの感染拡大で中止になったものの、2年ぶりの開催に市民の顔はほころんだ▼音頭は大正時代、尾花沢市の徳良(とくら)湖築堤工事で歌われた「土(ど)つき唄(うた)」が基とされる。作業に当たった男女が苦楽を共にして結ばれた様子は、元祖(正調)の一節〓ついて固めて でかしたつつみ 水も漏らさぬ 深い仲-にある。踊りには、土運びのモッコを担ぐ、綱を引く、あおいで風を送るといった動作が盛り込まれている▼今年は築堤から100年。国の「ため池百選」にも選ばれた人造池は、田んぼだけでなく、貧しかった農民たちの生活も潤してきた。眺望が良く、県民の憩いの場にもなっている▼音頭と踊りの発祥の地である同市で27、28日に開催予定の「おばなざわ花笠まつり」は、コロナ禍で神事のみが行われ、踊りは延期されることに。秋の訪れが待ち遠しい。(2021・8・23)

(注)〓は歌記号

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