河北抄(8/23):『たごま-る(動)』。仙台市地下鉄の車内…

 『たごま-る(動)』。仙台市地下鉄の車内に、方言の「たごまる」をあしらったマナー広告がずいぶん前からある。

 言葉の意味を「着ているものが次第に1カ所に寄ること。転じてさまざまなものがたまったり滞ったりして具合が悪いこと」と説明。車両のドア近くに乗客が固まり、後から乗る人が困るイラストがある。用例は「あらー、電車の出入り口んとこさ、たごまんないでけさい」。

 混雑時ならいざ知らず、車内が空いていてもなぜかドア脇の左右に立つ人をよく見掛ける。まるで門番のようだ。大きなリュックを背負ったままの人、スマートフォンに夢中で微動だにしない人…。利用者は乗りにくいし降りにくい。

 ある日の午前。つえを突いたお年寄りが降りようとしたとき、ドア脇に寄り掛かるように女性が立っていた。手すりをつかめないお年寄りが「すみません」と声を掛け、女性はようやくよけた。

 出入り口をふさげば車いすやベビーカー利用者の支障にも。地下鉄に乗ったらいつもより奥へ進み「たごまる」の広告に目を向けてみてはいかがだろうか。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る