河北抄(8/25):国の「ワクチン大臣」は最近、3回目の接種…

 国の「ワクチン大臣」は最近、3回目の接種に向けた話をよくする。ファイザー社と供給を受けることで合意し、モデルナ製も3回目分を確保したそうだ。

 水ぼうそう並みに感染力が強いデルタ株がまん延し、にわかに3回目が浮上したとはいえ、いずれ来年の話だ。「ちょっと待てよ」と言いたい。2回打てば、元の生活に戻れるのではなかったのか。

 2回接種を終えた人は全国民の4割を超えたが、必要量が医療現場に行き渡らない目詰まり状態が続いた。政府は再三、供給量に「不足はない」と強調する一方、自治体側は2回目の配分が確約されなければ、予約を受けられないと受け付けを中断した。市民へのしわ寄せは予約再開後も解消されていない。

 「感染が怖い。いつになったら安心できるのか」と仙台市の20代男性は焦っている。電話もインターネットも申し込みが殺到し、空きがないという。「3回目のワクチンがあるなら、1回目に回してほしい」。男性の訴えは切実だ。打ちたくても打てない人が多くいる。コロナ禍のゴールは一体どこに?

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