刈田病院、資金ショートを回避 4億円の補正予算案可決

白石市福岡蔵本

 白石市の公立刈田総合病院を運営する市外二町組合の組合議会臨時会が25日開かれ、1市2町が4億円を繰り入れる2021年度病院事業会計補正予算案を原案通り可決した。当初不安視された9月の資金ショートは回避される。

 4億円は9月の病院建設の企業債(借金)の償還に充てられる。このうち市は財政調整基金を取り崩して3億4680万円を負担した。4億円を追加しても本年度末までには19億円超の赤字が見込まれ、組合管理者の山田裕一市長は「現状は職員の12月の賞与を払える見込みが立っていない」と危機感を募らせる。

 議会後の正副管理者会議では県を通じて国に提出する資金不足解消計画がまとまった。7月の会合で1市2町が合意した「来年4月からの公設民営化を目指す」との方針を含め、大きな変更点はなかったという。

 公設民営化は今月4日の組合議会で条例改正案が否決され、計画の実現性は現時点で不透明。国が計画を認めなかった場合は新たな支援が受けられず、資金繰りが一気に悪化する。1市2町は組合を解散する方向で調整しており、市長は「スピード感を持って対処していく」と語った。

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