富谷中の「不登校特例校」指定 来春、旧西成田小に分教室開設

富谷市が不登校特例校の分教室とする方針の西成田コミュニティセンター=20日、富谷市西成田

 宮城県富谷市は25日、市議会全員協議会で、市富谷中(生徒250人)が不登校特例校として文部科学省の指定を受け、市西成田コミュニティセンターを分教室とし、2022年4月の開設を目指すことを明らかにし、概要を報告した。

 市教委によると、特例校の定員は20人程度。新入学生を含め富谷市内に住む生徒を対象に、9月から入学希望者を募る。

 年間の授業数は一般の公立校と同水準の1015時間とする。約1割を体験学習を含む総合的な学習の時間とし、情報通信技術(ICT)の活用も見込む。具体の教育課程や配置する教員の数は今後、検討する。

 若生裕俊市長は市内で不登校となる生徒が例年、約80人いる現状に触れ「不登校になった当事者も家族もつらい思いをしている。新たな環境で生徒が立ち直り、前に進むきっかけをつくりたい」などと述べた。

 実際の教室として活用する西成田コミュニティセンターは木造平屋で床面積約470平方メートル。ホールやプレイルームなどを備え、現在は主に子育てサロンや研修などで使っている。周辺を山林に囲まれ、市民向けの野外体験活動の場にもなっている。

 施設は富谷中から南東に約1キロの農村地帯にあり、市は既存のデマンド型交通をスクールバスとする方向で調整している。

 市は子育てサロンを市中央公民館に移設し、三つの教室を整備する方針。改修費など624万円を盛り込んだ21年度一般会計予算案を9月1日に開会する市議会9月定例会に提出する。

 市は20年度から文科省などと協議を進め、本校との連携が可能で設置に要する期間が短く済むことから、分教室方式を採用。東北初のケースとして、7月30日付で同省の指定を受けた。

[不登校特例校]不登校の状態となった児童、生徒を対象に、特別な教育課程を編成する。年間の授業時間を一定程度少なく設定でき、少人数指導や個別学習、情報通信技術(ICT)を使った一部単位の認定などが可能になる。自治体の教育委員会や学校法人などの申請を基に、文部科学省が指定する。7月末現在で富谷中を含め、北海道や東京、京都など全国9都道府県にある小中学校、高校の計18校が指定を受けた。

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