「ミス中国」と連携、南部鉄器の魅力発信 海外向け売り込み強化

 新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けている岩手県の伝統工芸「南部鉄器」の販路を広げようと、日本貿易振興機構盛岡貿易情報センター(ジェトロ盛岡)などが海外向けPRを強化している。観光客の需要が見込めない中、若者に影響力を持つ「インフルエンサー」を活用し、南部鉄器の魅力を伝える。

 水沢鋳物工業協同組合(奥州市)によると、観光地の土産店などでの南部鉄器の売り上げは、コロナ禍以前の約半分に落ち込んでいるという。

 鉄器は茶の文化がある中国を始め、海外でも人気がある。組合の担当者は「ネット販売に力を入れる事業者もいるが、現地に来てもらえない影響は大きい」と話す。

 訪日できない海外消費者に向け、ジェトロ盛岡と県は、特に若い女性への発信力があるミス中国と連携した取り組みを始めた。

 県産品を取り扱っている中国の高級ブランド品販売サイト「寺庫」で24日、2018年ミス中国の王朝源さん(27)が出演するライブ配信があった。約2時間、南部鉄器の歴史やサイトで購入できる鉄瓶、風鈴を紹介。王さんが会員制交流サイト(SNS)で告知した効果もあり、最大約4000人が視聴した。

 ジェトロ盛岡の斉藤美沙季さん(26)は「チャットで寄せられた質問にその場で答えるなど、双方向のやりとりを活用できた。日本の物に興味がなかった層にもアピールしていきたい」と手応えを語った。

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