鉄器のフライパンや鍋人気 岩手製鉄、独自技術で開発

岩鉄鉄器のブランドで販売されている調理器具

 鋳物製造の岩手製鉄(岩手県北上市)が一般消費者向けに始めたフライパンなどの鉄器事業が好調だ。長年培った技術を注ぎ込み、本年度は売り上げを飛躍的に伸ばしている。強みを生かしたBtoC(企業と消費者間の取引)への進出成功例として注目される。

 「岩鉄鉄器」のブランドで、フライパンと鍋を全国の百貨店や同社のインターネットサイトで販売している。売れ筋は26センチサイズのフライパンで、価格は1万6500円。2019年度に約2500個だった販売数は、本年度は既に1万個を超えた。

 軽くてさびにくく、焦げ付きにくいのが特長。薄くて強いダクタイル鋳鉄を使い、表面に窒化・酸化加工を施す二つの独自技術で可能にしたという。こうした点が消費者に支持され、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要も販売を後押しした。

 同社は創業72年で、水道管の継ぎ目や精密機械の土台など幅広い工業用鋳物を製造する。年商約18億円のうちフライパンなど鉄器事業は本年度1億5000万円を占める見通し。2、3年以内に5億円規模に育てるのが目標という。

 鉄器事業グループの高橋哲平サブマネージャー(36)は「調理器具を中心に商品のラインアップを増やしながら、国内でブランド力を高め海外進出したい」と話す。

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