釜石に避難情報、遠野が受け入れ 運動公園の駐車場開放へ両市が協定

協定書を手にする野田釜石市長(右)と本田遠野市長

 岩手県釜石市と遠野市は1日、災害時の施設利用に関する協定を締結した。釜石市内の河川で洪水が予想され、避難情報が出た場合、隣接する遠野市の遠野運動公園で車での避難者を受け入れる。釜石市が市外への広域避難に関する協定を結ぶのは今回が初めて。

 遠野運動公園は釜石市中心部から約40キロの距離。釜石市が大雨に見舞われ、甲子川、鵜住居川、小川川の近くの住民に高齢者等避難、避難指示を発令した場合、公園の一部駐車場を開放し、トイレ2カ所も利用できるようにする。

 岩手県が公表した3河川の洪水浸水想定では釜石市内の1万3000世帯、2万5000人以上が被害を受けるとされている。既存の避難所だけでは受け入れが難しく、広域避難が必要と判断。遠野市に施設利用を働き掛けたという。

 遠野市内であった締結式で野田武則釜石市長は「三陸沿岸道、釜石道が開通し、移動しやすい場所。大雨のときは指定避難所や今回の公園など、それぞれにとって安全な場所に避難してほしい」と強調した。

 本田敏秋遠野市長は「車中避難として有効活用できる。かけがえのない命を守るために両市の連携を深めたい」と力を込めた。

 遠野運動公園は東日本大震災直後から自衛隊や警察、消防の各部隊が全国から集結。甚大な被害を受けた沿岸部での救援活動の後方支援拠点となった。広域避難者に開放する今回の駐車場は当時、自衛隊が野営した。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る