<いぎなり仙台>まちかどブラ昭和 大黒屋製菓(若林区)たぬきケーキ/つぶらな瞳 人気じわり

大きな黒目とツンと伸ばしたお鼻が特徴的な「たぬきくん」
1950年代、開店間もない大黒屋製菓。黒田さんの祖母(左)と母が写る

 仙台市若林区連坊で「たぬきくん」を捕獲した。大きくて丸いチョコレートの黒目に、バタークリームとチョコをツンと伸ばした鼻先。創業約70年の老舗「大黒屋製菓」の定番ケーキだ。

 下に敷いたクッキーやスポンジ生地の間にはラズベリーなどのジャムを挟む。香ばしさ、酸味といった味と食感の変化が楽しめる。

 「たぬきケーキ」は昭和期の1960~70年代、全国の菓子店に生息していた。同店にたぬきくんがすみついたのもその頃。3代目店主の黒田昌稔さん(67)が東京での修業から戻った77年ごろには、先代の下で職人が作っていたという。

 たぬきケーキをはじめ、バタークリームを使った洋菓子は生クリームの普及で減少しているが、同店では40年以上にわたり愛され続けている。

 ここ数年、会員制交流サイト(SNS)を中心にじわじわ人気が出て、メディアに出没する機会も増えてきた。「懐かしさを求める人が買いに来るのかな」と黒田さん。たぬきくんのつぶらな瞳は、在りし日の思い出を運んでくれるようだ。(山老美桜)

[メモ]「たぬきくん」は300円。他にも50種類以上のベーカリーと菓子を販売し、郷土菓子のがんづきも長年愛される人気商品。営業は午前9時半~午後6時。日曜祝日定休。仙台市若林区連坊2の1の1。連絡先は022(256)2211。

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