クジラの全身骨格化石、1000万年前の地層から出土 会津若松で展示

大人も熱い視線を注ぐクジラの全身骨格の化石

 1000万年前の地層から出土した福島県内で最古となるクジラの全身骨格化石が、会津若松市の県立博物館で展示されている。クジラの全身骨格が見つかるのは珍しいという。26日まで。

 化石は2006年、福島県塙町の藤田砿業採掘場で見つかり、県立博物館が研究した結果、クジラの全身骨格と分かった。20年に博物館の学術誌で発表した。顎の先から尾までのほぼ全身で、肩甲骨や上腕骨、肋骨(ろっこつ)などがそろう。体長約13メートル、歯がないヒゲクジラの仲間と推定されるという。

 20年には同じ地層から初めての出土となる鰭脚(ききゃく)類の一部の化石も見つかった。セイウチやアシカの仲間で、胸付近の化石数十点がばらばらの状態で掘り出された。今年8月、肋骨の断面が三角形だったことが決め手となり、鰭脚類と発表した。

 猪瀬弘瑛主任学芸員は「クジラの種類を絞り込み、あごや肩付近の骨から食べ方、泳ぎ方の研究を進める。今後は鰭脚類の体長を明らかにしたい」と話している。

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