盛岡の「モリオペイ」売り出し中 チャージ場所やサービスに課題も

決済アプリ「モリオペイ」の画面

 地域経済の活性化を目指し、盛岡市などが出資する「盛岡バリューシティー」が決済サービスのスマートフォンアプリ「MORIO(モリオ)ペイ」を提供している。利用者数は順調に伸びているという。

 3月に提供を始めたモリオペイは、利用者が現金を前払いし、QRコードを読み込んで使う。利用者に100円当たり1ポイントが付与され、加盟店は決済手数料2・8%を負担する。加盟店はアプリ内で自店の広告を配信できるなどの利点がある。

 利用者数は既に目標の半数に当たる約5000人に達した。加盟店は約500店舗で、利用金額は提供開始から8月26日までに約4800万円に上った。

 利用を後押しする市は、開発費用として昨年度は2300万円を補助。本年度一般会計予算には、7~9月に実施するポイント還元キャンペーンと、自宅をリフォームした市民へのポイント給付に計1億2700万円を盛り込んだ。

 さらなる普及に向け、課題も見えてきた。前払いは市内のチャージ機4台と加盟店約70店舗に限られ、現時点でクレジットカードとの連携はできない。加盟店の50代男性は「利用客を1人しか見たことがない。チャージできる場所をもっと増やすべきだ」と要望する。

 大手は決済手数料を低く設定したり、自治体と連携して還元キャンペーンを展開したりするなど特色を打ち出しており、サービス競争は厳しさを増す。

 盛岡バリューシティーの担当者は「大手と異なり、消費行動が確実に地域経済活性化につながる。利用者獲得に向けてアイデアを出していきたい」と話す。

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