車いすバスケ男子けん引、待望のメダル 宮城MAXの藤本、豊島

 パラリンピックの花形競技で、2人の宮城勢が男子で日本初のメダル獲得に貢献した。5日あった東京大会車いすバスケットボール男子決勝で、日本が銀メダルに輝いた。代表チームを支えてきたエース藤本怜央(37)と主将の豊島英(32)は共に宮城MAX所属。日本の車いすバスケをけん引し、待望のメダルを手にした。

試合終了後、チームメートをねぎらう藤本(中央)=有明アリーナ

 試合は前回王者の米国に終盤逆転を喫する悔しい展開だった。終了のブザーは藤本にとって「日本がもっともっと強くなる手応えを感じた瞬間」だった。壁は高かったが、表情は充実感にあふれていた。

 宮城MAXは2008年から日本選手権11連覇中の名門だ。長年チームを指揮してきた岩佐義明さん(宮城県山元町出身、現女子日本代表監督)が攻守に展開の速いバスケを築き、代表チームも同様の戦術を取り入れる。

 「絶対王者」でありながら謙虚な姿勢を貫く。藤本は3年前の大会で選手権10連覇を達成した際、「決勝は相手から学ぶことが多かった」と語っている。研究をされても、それを上回る選手、スタッフたちの向上心がチームの黄金期と代表の飛躍を支えた。

 宮城MAXはパラリンピックに5大会連続で選手を送り出し、今大会は男女4人がコートに立った。藤本は「宮城で応援してくれた人たちに、恩返しができたんじゃないかな」と、柔らかな笑みを浮かべた。
(剣持雄治)

試合終了後、健闘をたたえ合う豊島(中央)
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