<アングル宮城>気仙沼・出船送り 豊漁と安全を願う

<出港>集まった市民の歓声を受け、ゆっくり岸壁を離れるサンマ船。別れを惜しむようにテープが伸びる=8月17日午前11時55分ごろ、気仙沼港

 「福来旗(ふらいき)」と呼ばれる小旗や大漁旗がはためき、船から色鮮やかなテープが伸びる。太鼓の打ちばやしや地元歌手による演歌も祝賀ムードに花を添えた。

 気仙沼市で8月17日、気仙沼港を基地とする大型サンマ船の出港を見送る「出船送り」があった。雨空の下、航海安全と豊漁を願い多くの市民が駆け付けた。

 かつてはそれぞれの船の関係者で行っていた出船送り。市内の女性グループ「気仙沼つばき会」が2010年、船団の一斉出港を見送る華やかな行事に仕立てた。新型コロナウイルスの感染拡大で、今年は昨年に続き規模を縮小した。

 近年サンマ漁は全国的な不振が続き、今年も見通しは厳しい。家族らは祈るような思いで港に立ち、「気を付けてね」と遠ざかる船に手を振った。漁は8月20日に解禁され、北海道東沖で操業している。(気仙沼総局・鈴木悠太)

<総出>雨の中で懸命に福来旗を振る。マスクを着用し新型コロナ対策を徹底した
<祈願>家族らから手渡されたテープを束ねる船員たち(右)。航海の無事を祈る気持ちも受け取った
<縁起>気仙沼が水揚げ日本一のカツオや「釣る」の意味を込めた鶴が躍る福来旗。縁起のいいデザインはつばき会が考案した
<親子>しばしのお別れ。少し寂しげに遠ざかる船を見つめていた

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