【独自】仙台市、ホームレスに集団接種へ 副反応に備え宿泊場所も用意

支援団体による炊き出し。こうした機会を利用して集団接種を周知し希望者を募る=7月10日、仙台市内(萌友提供)

 仙台市で住民票や本人確認書類がないホームレスが新型コロナウイルスワクチンを接種できない問題で、市がホームレス対象の集団接種を10~11月に実施することが10日、分かった。市内の支援団体と協力して接種希望者を把握し、接種券を発行する。

 市などによると、集団接種はファイザー製を使用。10月16日と23日に1回目、それぞれ3週間後に2回目を実施する。市内には今年1月時点で76人のホームレスがおり、市は当面の措置として48人分を準備した。

 希望者は、宿泊場所や食事をホームレスに提供している支援団体が市内で運営する施設に集合し、近くの医院で接種を受ける。副反応に備え、接種当日は施設への宿泊も可能にする。

 支援団体は9月13日から、夜間の見回りや炊き出しに合わせて集団接種を周知するチラシを配り、希望者を募る。その際に確認した名前と生年月日を市が集約し、会場で本人確認して接種の重複を防ぐ。

 居住実態がないなどの理由で住民票が削除されていたり、住民票はあるが接種券を受け取れていなかったりするなどの実情を踏まえ、ホームレス向けの新たな接種券を発行する。紛失を防ぐため接種当日に手渡し、1回目接種後に回収して2回目接種時まで管理する。

 ホームレスのワクチン接種を巡り、NPO法人萌友(ほうゆう)(青葉区)が5月、専用会場での接種や支援団体による予約受け付けなどを市に提案。河北新報社が問題を報じた7月以降、市は支援団体と協議を重ねてきた。

 市ワクチン接種推進室の横野幸一郎室長は「支援団体の協力で、ここまで進んだ。まずはニーズを把握したい」と話す。

 全国では北九州市が9月4日、東京都台東区が同10日、それぞれホームレス対象の1回目接種を始めた。

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