4病院再編 仙台市長「非常に驚き、大変遺憾」

 仙台市議会9月定例会は15日、本会議を開き、代表質疑を始めた。郡和子市長は、仙台医療圏の4病院を2拠点病院に再編する県の新方針に関し「新型コロナウイルスで医療提供体制が課題の中、突然公表されて非常に驚き、大変遺憾だ」と不快感をあらわにした。

 県は県立がんセンター(名取市)と仙台赤十字病院(太白区)を統合して仙台医療圏南部に、東北労災病院(青葉区)と県立精神医療センター(名取市)を合築して北部にそれぞれ拠点病院を新設する方針。

 結城由夫消防局長は市外移転の可能性がある仙台赤十字病院、東北労災病院が年間4000人以上の救急患者を受け入れ、市内の1割に相当すると説明し「移転すれば搬送体制全体に影響が生じる」と懸念した。

 加藤邦治健康福祉局長も「(両病院は)地域のかかりつけ医を支援する『地域医療支援病院』に指定されている。移転すれば患者の紹介先に影響が出ることが考えられる」と指摘した。

 市が中心部に整備する音楽ホールに関し、郡市長は東京エレクトロンホール宮城(青葉区、県民会館)移転後の跡地を建設地にする可能性を問われ「専門家に直接聞いたところ、街区全体で考えても敷地面積が足りず、目指すホールの整備は厳しいとの意見だった」と明かし、改めて否定的な見解を示した。

 性的少数者のカップルを自治体が婚姻相当の関係と認める「パートナーシップ制度」に関しては「誰もが暮らしやすい街を目指す観点と、その方向性が時代の趨勢(すうせい)との認識の下、制度創設を視野に対応を前に進めたい」と述べ、検討に着手する方針を明らかにした。

 市内の新型コロナ患者の後遺症に関する調査も「どのような手法でできるか検討したい」と語った。

 岡部恒司(自由民主党)小野寺健(市民フォーラム仙台)鎌田城行(公明党市議団)の3氏が質問した。

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