河北春秋(9/17):竹を燃やすと中の空気がパーンとはぜる。昔…

 竹を燃やすと中の空気がパーンとはぜる。昔、中国で元日に青竹をあぶって、その破裂音によって山の中にすむという悪鬼を追い払った。爆竹の由来だ。今の中国でも正月には各地で派手に火薬の爆竹を鳴らす▼北朝鮮がミサイルを飛ばすたびに、子どもの爆竹遊びをつい連想してしまう。周辺国にとっては危険極まる許せない蛮行で危機感が募る。同時に、かの国のリーダーの姿を思い浮かべながら、あきれ果てる気持ちもまた強まる▼北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイル2発を発射した。着弾場所を巡る報道が交錯したが、日本の排他的経済水域(EEZ)の端っこに落ちたらしい。米国をはじめとする国際社会の反発を考え、ためらいつつ、恐る恐る微妙な場所を狙ったかのよう▼新型コロナ感染症のパンデミック(世界的大流行)に、ほとんどの国は無縁ではない。ところが北朝鮮は「感染者は1人もいない」と豪語している。国境封鎖の成果だそうだが、封鎖によって経済が悪化し、食べ物にも事欠くありさまだ▼江戸時代のことわざに「にんじん飲んで首くくる」。高価な朝鮮ニンジンを飲んで病気は治ったが、分不相応な出費の結末は…。国の財政を傾けてまで、各種兵器の開発に血道を上げるかの国に、この古めかしい格言が重なる。(2021・9・17)

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