町で唯一のスーパー再出発 コンビニと差別化、生鮮や総菜に力

 山形県飯豊町にある唯一のスーパー「セルカ」が16日、東北各地で中小企業の事業再生や経営改善を手掛ける民間ファンドのダッチャキャピタル(仙台市)の支援を受け、リニューアルオープンした。売り上げが低迷する現状を打開するため、家庭の台所を支える品ぞろえに強みを見いだし、安定的な店舗運営の構築を目指す。

 支援で店舗を一部改築し、生鮮食品の味を保ちつつ廃棄分を減らす急速冷凍機を導入。新たなブランドを意味する「SHINセルカ」を店名に冠し、再出発した。コンビニやドラッグストアと差別化を図り、魚などの生鮮食品や総菜に力を入れる。

 売り場面積は678平方メートル。改装費は約2000万円で、東北の45社から出資を募るファンドの資金と、見込まれる町の補助金を財源に充てる。

 セルカは1998年開業で、近年は人口減少や町周辺への大型店やコンビニの出店などで経営状況が悪化。町内にスーパーを残そうと今年2月ごろからダッチャキャピタルと経営改善の協議を重ね、今月上旬にリノベーションに着手した。

 ダッチャキャピタルがスーパーを支援するのは初めて。志村孝信社長は「鮮度のいいおいしい魚を届けられるようになった。町民とのコミュニケーションを大事にし、町を元気にしたい」と話す。

支援を受け、リニューアルオープンした店舗で生鮮食品を選ぶ買い物客

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