河北春秋(9/18):プロ野球ロッテの元エース村田兆治さんは新…

 プロ野球ロッテの元エース村田兆治さんは新人時代、決まった投球フォームがなかった。4年かけて形作ったのが「まさかり投法」。当初は「手を大きくふりかぶるのさえ恥ずかしかったのだ」と自伝にある▼オリオンズ時代の1974年、本拠地の県営宮城球場(現楽天生命パーク宮城)であった阪急とのプレーオフ。村田さんの完封で優勝をつかんだ。「無心で投げ抜いた」という姿はまさに仁王立ち。故金田正一監督が仙台の空に舞った光景は忘れられない▼今季のペナントレースも終盤。注目はもちろんパ・リーグだ。東北楽天の巻き返しを願いつつ、千葉ロッテの快進撃につい目が行く。「仙台ロッテ」を見守った世代の中にはチームへの愛着が残る人も少なくないはず▼優勝へのマジックナンバーが点灯すれば、1シーズン制では実に51年ぶり。上位3チームで争うクライマックスシリーズに向け戦いは正念場。東北楽天が迎え撃つ直接対決はまだ残る。手に汗握る熱戦をぜひ仙台で▼「人気のセ、実力のパ」は昔の話。村田さんらの活躍がいまのパ・リーグ人気の礎になった。「“まさかり兆治”のイメージを崩さずに引退することが私の美学」と90年にユニホームを脱いだ。通算215勝。このうち25が宮城球場の歴史に刻まれている。(2021・9・18)

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