宮城県内で葉物を中心とした野菜の価格が8月中旬から高くなっている。主産地の少雨や6、7月の気温上昇、8月中旬以降の天候不順で生育が遅れたり、傷んだりする影響が出た。鍋物などで野菜の需要期となる秋は台風シーズンでもある。市場や小売りの関係者は、産地が被災した際のさらなる高騰を懸念する。
みやぎ生協幸町店(仙台市宮城野区)では例年に比べ、レタスや白菜の価格が約2倍に。半分や4分の1に小分けして店頭に並べ、割高感を和らげている。ホウレンソウも高めという。
「お客さんから『もっと安いのが欲しい』という声もあり心苦しい。野菜を切ると販売できる時間が短くなってしまうが、買ってもらいやすくなるようできる限り工夫したい」と農産チーフの神和彦さん(32)。1袋100円前後のカット野菜が売れているという。
仙台市中央卸売市場(若林区)では主要野菜14品目のうち、1キロ当たりの卸売価格が8月中旬と9月上旬を比べて高くなったのは11品目。レタスは163円から2倍近い314円に。白菜は83円が122円、ホウレンソウは928円が1136円、トマトやピーマンも6割前後上がった。
昨年9月上旬と比べるとレタスは9割近く、バレイショは5割それぞれ高くなっている。
北海道が主産地のバレイショは、生育期の低温や干ばつで大きくならない影響が出た。白菜、レタスの長野県の産地は大雨で大きな被害を受け、収量が落ち込んだという。
品目によって高値傾向は落ち着きつつあるものの、今後の懸念材料もある。仙台朝市(青葉区)の今庄青果社長の庄子泰浩さん(60)は「野菜の価格高騰は今よりも台風14号が通過した9月下旬の連休明けに影響が出てくるだろう」と警戒する。
新型コロナウイルスの影響も続く。外出自粛で郊外のスーパーや量販店に客が流れ、仙台朝市の来店客は減少。利幅を少なくして例年並みの小売価格を設定したり県庁前での野菜販売を準備したりして、コロナ禍の窮地をしのごうと模索している。
青果卸の仙台中央青果卸売(若林区)営業推進部の庄司真也取締役部長(57)は「気温の低い日が続いたために鍋物に使う白菜などの需要が増え、一気に品薄感が強くなり値上がりしている。関東などに産地が切り替わる段階で、ある程度相場は落ち着くのではないか」とみる。
今後の見通しについては「秋冬野菜は九州産が増えてくる。台風の状況によっては、10月以降も野菜の高値が続く可能性もある」と指摘する。
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