仙台市バス全45路線が赤字 20年度、コロナで利用者大幅減

 仙台市交通局は2020年度決算に基づく市バスの路線別「営業係数」をまとめた。新型コロナウイルスの影響で利用者が大きく減り、軒並み収支が悪化。19年度に黒字転換した桜ケ丘線を含め、全45路線が赤字となった。10月下旬からバス車内や一部停留所に掲示し、経営状況を知らせる。

 営業係数は100円の収入を得るためにかかる費用で、100を超えると赤字を意味し、数値が大きくなるほど採算性が良くない。

 20年度の路線別係数は表の通り。全路線の平均は193で、19年度の149から44ポイント悪化した。八ツ森線はスクールバス導入に伴い、19年度の2・81倍に相当する4205でワーストだった。市交通局は20年度末、同路線を廃止した。

 係数400以上は秋保・二口、深沼、長町、大和町など計10路線。野草園線、北山・子平町線、瞑想(めいそう)の松線、桜ケ丘線などは係数が大きく悪化した。観光の自粛や通学利用の減少が響いたとみられる。

 全路線の営業収支は46億5158万円のマイナス。赤字幅は14億4319万円膨らんだ。赤字幅の最大は鶴ケ谷・南光台線の3億8732万円、最小は八ツ森線を除くと、東黒松線の1091万円だった。

 市交通局は循環観光バス「るーぷる仙台」を除く全458台の車内に路線別の係数一覧を掲示する。400以上の9路線のバス停76カ所には、より詳細な系統別の係数を貼り出す。担当者は「利用者に経営状況を知ってもらい、バス路線を支えてほしい」と話した。

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