(72)十六夜や少し猫背に見舞夫(づま)/鍵和田 〓子(1932~2020年)

 今年の十六夜(いざよい)(陰暦8月16日)の月は今夜。完璧な満月より少し欠けた十六夜の月が筆者は好きだ。ちなみに十五夜は毎年仏滅、十六夜はいつも大安。なぜ? それは(陰暦の)月の数字と日付の数字を足して6で割り切れる日が大安だから(8+16=24)。これが余り5になる(1足りない)と仏滅(8+15=23)という、単にそういう決まりである。でも、十六夜はやっぱりちょっといいことがあるような、そんな気ちがする一句である。句集『浮標』より。
(浅川芳直)

(注)〓は禾へんに由

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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