奥羽線蔵王―山形間に新駅構想 山形市、循環バス運行も検討

 山形市は市内を南北に貫くJR奥羽線の蔵王-山形駅間に新駅を設けようと、本年度からJR東日本と協議している。駅を巡回バス、路線バスの発着点として生かし、高齢化が進む中、周辺地区の利便性向上を目指す。実現すれば、山形県内では2015年3月の奥羽線天童南駅(天童市)以来の新駅設置となる。

 新駅の案は今年3月、35年を目標に新たな公共交通網を築く「山形市地域公共交通計画」に初めて盛り込まれた。蔵王-山形駅間は約5キロ。具体的な設置場所は決まっておらず、市は今後5年間を実現に向けた協議、検討の時期とした。

 開会中の市議会9月定例会で15日、新駅に関する協議状況への質問があり、市の畑口和久企画調整部長は「計画書への記載についてJR東の理解を得た。利用者数やコスト、周辺のまちづくり施策など必要性や効果を検討することとした」と説明した。

 これまで市内を移動する際の公共交通機関は、JR山形駅から放射状に走る路線バスが主な手段だった。3月に見直した市の計画では、新たな概念を導入。輸送量の多い順に、市内を走る奥羽線などの鉄路と高速バスを「大骨格」と位置付けた。「小骨格」の代表格が新駅を発着点とする新たな循環バスで、東北芸工大と山形大医学部、同大病院周辺、吉原地区の商業施設集積地を経由する構想だ。

 市の担当者は「新駅を拠点に東西の移動手段を充実させる。乗用車の利用は多いが、高齢化が進む地域の住民の足を確保するのも使命だ」と話す。

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