(73)台風の過ぎて大空入れ替はる/山田 佳乃(1965年~)

 ここ数日も台風が過ぎていきました。来る前はどんよりとした空模様ですし、通過中は強風と大雨で大変です。しかし過ぎた後はからっとした天気になりやすく、爽快な洗濯日和です。台風が湿った空気を吸い込み、高気圧と交代していくからのようですが、それを大空という空間がまるごと交換されたかのように表現しています。台風一過の空の下に身を置いていると、自分自身の心持ちまでもが明るく入れ替わったような気分になります。句集『春の虹』より。(及川真梨子)

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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