人生を「発酵」させる場に 明治の酒蔵をワーケーション拠点へ改修

カフェ機能を備える拠点1階の完成イメージ(YOKAMOS提供)

 休暇と仕事を両立させる「ワーケーション」の新拠点として、明治期に建った酒蔵を改装する事業が山形県小国町で始まった。地域に根付く発酵文化の発信を掲げ、来年3月に開業する見通し。首都圏や仙台圏から利用客を呼び込み、町内の活性化を図る。

 各階で仕事ができるように木造2階の酒蔵を改修し、カフェを備えた1階に28席、ワークスペース専用の2階に14席を設ける。通信環境の整備を図り、セミナー会場としても使える空間にする。みそや酒かすで作る料理や発酵スイーツなどを1階のカフェで提供し、町内外の人の交流を促す。

 事業主体は町内の一般社団法人「YOKAMOS(ヨカモス)」。町民や町外の起業家が今年3月、地域資源を活用して各種事業を展開しようと設立した。町内の老舗「桜川酒造」から土地と酒蔵を借り、新拠点を今月21日に着工した。

 来年度は酒蔵の座敷部分を宿にリノベーションする事業や、酒かすを使った入浴剤の販売などを手掛ける予定。一連の総事業費は国の補助を含め1億円。

 ヨカモスは今秋から順次、飯豊山麓の小国町で森林やマタギ文化に親しむ体験プログラムも始める予定で、新拠点の開業後は連携も見込む。石井宏和共同代表は「拠点に関わる人の人生を『発酵』させる場にしたい。人との関わりを楽しみ利用してほしい」と話す。

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