芋煮会、コロナで様変わり 河川敷に大人数で鍋囲む光景なく

 山形の秋の風物詩、芋煮会が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて様変わりしている。例年にぎわっていた河川敷は人がまばら。家庭などで家族単位で楽しむ傾向が強まり、スーパーも少人数向けの関連商品を強化するなどしている。

芋煮会を楽しむ市民の姿がまばらな馬見ケ崎川河川敷=19日午前10時10分ごろ、山形市

 県は17日、県内全域の県管理の河川敷など59カ所に注意喚起の立て看板を設置。同居家族は別として普段一緒にいる4人以内の短時間で芋煮会を済ませ、食事以外では不織布マスクを着用するよう求めた。

 8日には吉村美栄子知事が「家族だけなら『ありかな』と思うが、(感染の恐れについて)芋煮会が大丈夫とは言えない。今年だけは我慢してほしい」と定例記者会見で呼び掛けた。

 県の取り組みもあってか18~20日の3連休の芋煮会開催は少なかった。快晴だった19日、例年なら多くのグループでにぎわう山形市の馬見ケ崎川河川敷でも大人数で鍋を囲む光景は見られず、テントを張りデイキャンプを楽しむ家族連れとみられる小グループが目立った。

 この日は同じ河川敷で直径6・5メートルの大鍋で調理する「日本一の芋煮会フェスティバル」が予定されていたが、コロナ禍で8月に中止が決まった。

大人数での芋煮会を控えるよう呼び掛ける県の立て看板が立つ馬見ケ崎川河川敷。芋煮を楽しむ姿はまばらだった=19日午前10時10分ごろ、山形市

家庭用の材料が売れ行き好調

 宮城、山形両県に出店するスーパー「ヤマザワ」(山形市)によると、馬見ケ崎川河川敷の最寄りのあさひ町店で11、12日の週末に無料の鍋貸し出しサービスを利用したのは5グループ。感染拡大前の約10分の1にとどまるという。

 同社の担当者は「大人数の利用がほとんどない分、家庭用の芋煮材料の売れ行きが良い」と説明する。小グループの利用を見越し、例年の10人分のセットを7、8人分に、5人分のセットを3、4人分に量を減らして販売している。

 移動自粛で帰省を控える県内出身者向けに、同社は昨年から2、3人分の贈答用セットを送料無料で販売している。担当者は「小グループや県外で山形の芋煮会を楽しんでほしい」とPRする。

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