「学都仙台」の成り立ちは? 藩校「養賢堂」起点に歴史を解く

当時の写真や史料を通じて、学都の成り立ちを伝える企画展=仙台市歴史民俗資料館

 仙台市歴史民俗資料館(宮城野区)が、企画展「学都と杜の都 仙台の高等教育と町の文化」を開催している。同市が「学都」や「杜の都」と称されるまでの歩み、背景を史料とともに振り返っている。11月28日まで。

 明治政府の学制発布(1872年)から、2022年で150年を迎えるのを前に、地域の教育史を振り返ろうと企画。明治から昭和初期にかけての写真パネルなど計約180点を展示している。

 序盤の「学都」コーナーは、仙台藩校「養賢堂」を起点に近代教育が普及する歴史をひもとく。1886年の仙台神学校(現東北学院)と宮城女学校(現宮城学院)の創設、1906年の東北帝大(現東北大)設置など、教育機関が続々と誕生する学都の成り立ちを分かりやすく伝える。

 「学都仙台とスポーツ」と題したブースでは、大正、昭和期の仙台でのスケート人気を写真で紹介。野球や陸上、バスケットボールなどを楽しむ学生らの姿も見て取ることができる。

 終盤の「杜の都」ブースは、かつて仙台藩の屋敷林が広がっていた市中心部に学校、官公庁などの近代建築物が整備された経緯を解説。近代教育の歩みが、現在の街並みや文化の発展に影響を与えていることを分かりやすく説明する。

 資料館の畑井洋樹学芸員は「杜の都というと定禅寺通など、現在の観光名所が想起されがちだが、そこには学都の変遷も大きく関わっている。今のイメージとの差異を楽しんでもらえればうれしい」と話す。

 10月2日と11月3日の午前11時と午後2時、学芸員による展示解説がある。月曜、毎月第4木曜、祝日翌日が休館。入館料は一般240円、高校生180円、小中学生120円。

 連絡先は資料館022(295)3956。

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