(77)木犀(もくせい)に歩く言はうか言ふまいか/鈴木 しづ子(1919年~没年不明)
木犀の甘い香りの漂う秋の道。何か大切な告白をしようか、やはりやめようかと思い悩みながら歩いている女性。告白の内実は分からないが、明るい木犀の香と対比されて、未来が見えない青春の鬱屈(うっくつ)した気…
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