デスク日誌(10/1):毒キノコ

 十和田市の奥入瀬渓流ホテルが始めた「毒キノコ散歩」。ガイドと共に毒キノコを探すアクティビティーで、ネーミングの面白さに引かれて総局員にくっついて取材に出掛けた。

 奥入瀬渓流に自生する毒キノコは20種に上る。「破壊の天使」という恐ろしい英名を持つドクツルタケや、倒木に密になって生えた幻覚作用があるツキヨタケなどを間近にした。

 キノコの毒は死に至る猛毒から、アルコール飲料を飲みながら食べると悪酔いするといったものまで強弱や性質も多様。だが、なぜ毒を持つようになったのかは謎だという。

 他の植物の多くは捕食されないよう、すぐに毒と分かる成分が含まれている。キノコの場合、しばらくたって毒が効いてくるものもあるから不思議だ。

 当たり障りのない意見や面白みのない人を指して「毒にも薬にもならない」という。日々掲載される記事にも同じような評価ができるかもしれない。

 人の心に刺さるような記事をどれだけ書いてきたのか-。そんなことを思ってわが身を振り返ると、毒キノコにあたったわけでもないのに、嫌な汗が出た。
(青森総局長 大友庸一)

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