デスク日誌(10/2):ひと手間

 秋の学会シーズンだ。新型コロナウイルス下、オンラインでの研究発表も珍しくなくなったが、東北大を配信拠点とした先月の日本ストレスマネジメント学会の学術大会・研修会にはプラスアルファがあった。

 教育、心理関係者ら全国の会員に東日本大震災の被災現場を見てもらおうと、震災遺構「荒浜小」(仙台市若林区)からの生中継を実施。東北大と仙台大の研究者が現地の様子を約160人に配信した。

 ひと手間加えて演出したライブ感が関心を引き寄せたのだろう。「現地に見学に行きたくなった」と好評だったという。

 ひと手間と言えば、刑事ドラマのS警部のクールな口調が思い浮かぶ。「もう一つだけ、よろしいでしょうか」。参考人らへの質問が一通り終わり、その場を去ろうとする際に繰り出すひと言だ。最後の粘りで事件の核心に近づく。そんな展開が多かったと思う。

 担当する宮城県版で「みやぎ」の題字がある見開き2ページの担当日になると、多い時で40本ほどの原稿に目を通す。ホットなニュースや話題をいかに読者の心に届けるか。もうひと手間を大事にしたい。(報道部次長 藤田和彦)

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