デスク日誌(10/3):大物ラッシュ

 7月以降、朝刊文化面で大型企画の掲載が相次いでいる。例を挙げると「東北モノローグ いとうせいこう被災地聞き歩き」(7月)「仙台藩を支えた大和武士」(同)「談 かたる  画家佐々木正芳さん」(8月)などだ。

 「東北モノローグ」は、作家いとうせいこうさんが東日本大震災の被災者を訪ねてつづる聞き書き。「大和武士」は、江戸時代初期伊達政宗によって大和国(現在の奈良県)からスカウトされ、仙台藩で活躍した侍たちを描いた歴史エッセー。「談」は、各界著名人の半生を生活文化部の記者が聞き取る定番企画だ。

 これに、1月開始の郷土史家菅野正道さんによるエッセー「四季から見る歴史 せんだい故事祭菜」が加わり、日によっては掲載原稿が2本という大変窮屈な文化面が誕生している。

 貴重な証言だったり、トリビア的な発見があったりと、内容には自信を持っているが、取り上げるジャンルが一時的に偏ってしまうことが何とも心苦しい。

 芸術の秋を迎え、「密」な状態をいかに回避し、バラエティーに富んだ紙面構成とするか。無い知恵を絞る日々が続く。(生活文化部次長 三浦康伸)

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