河北抄(10/4):「学費120万円、破格の通信教育ですよ」…

 「学費120万円、破格の通信教育ですよ」とぼやいて、仙台市内の大学4年の男子学生(22)は力なく笑った。新型コロナウイルスのまん延で、多額の授業料を払いながらも満足に通学できない。「卒業まで半年しかない。少しはまともな学生生活を送りたい」

 授業はリモートと対面のハイブリッドと言えば聞こえはいいが、リモートはひたすらパソコンを眺め、実感が伴わない。対面授業はウイルスの大波が押し寄せる度に中止に。感染の谷間に開講されたゼミに「待ってました」と勇んで参加すると、「先生もよほど会って話をするのがうれしいのか、講義そっちのけで雑談で盛り上がって終わることも」。

 来春卒業する高校生もコロナに振り回されている。民間企業への就職希望者が大幅に減り、進学や公務員志望に切り替える生徒が増えているという。採用意欲の冷え込みを敬遠する動きだ。

 大学に進むよりも就職する方が堅実だと言われてきたが、今や様変わり。就職難を避けて進学も選択肢に入れる時代。親のすねは細くなるばかりだ。

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