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【特集】小さな書店放浪記 vol.5 カネイリミュージアムショップ6

 ネット書店が普及する中、独自の品ぞろえや地域に根差した活動で存在感を発揮し、営業を続ける書店がある。店舗は小さくても味わいは深い。そんな仙台市内の書店を訪ねた。

「新たな視点 提供したい」

 せんだいメディアテークで、八戸市本社の書籍・事務機器販売の「金入」(かねいり)が経営する。並ぶのは約3000冊。アートや建築、東北の文化に関する書籍を充実させる。メディアテークは東日本大震災の記録と保存活動を続けていることもあり、震災関連の本も手厚くそろえる。

 取次店を通さず、作家や発行団体から直接仕入れることも。クジラと人間との関係を追い続ける人の本、秋田のデザイナーの自費出版本など、一般書店では見かけないラインアップも大切にする。

 伊藤彩乃店長は「本を通じて新たな視点を提供できればうれしい」と語る。

仙台市青葉区春日町2-1 せんだいメディアテーク1階
TEL022-714-3033
営/10:00~19:00 
休/第4木曜、年末年始

(河北ウイークリーせんだい 2021年10月7日号掲載)

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