【特集】小さな書店放浪記 vol.6 こどものほんのみせ ポラン
ネット書店が普及する中、独自の品ぞろえや地域に根差した活動で存在感を発揮し、営業を続ける書店がある。店舗は小さくても味わいは深い。そんな仙台市内の書店を訪ねた。
児童書の老舗 志受け継ぐ
JR東北線沿いの住宅地に店を構える「こどものほんのみせ ポラン」は、1977年11月に開業した児童図書専門店の老舗だ。青葉区立町、支倉町、中央4丁目と移転し2019年、現在地へ。
「前は2・5坪しかなかったから『日本一狭い本屋』を自称していたけど、広くなっちゃって」と笑うのは店主の増田家次子(かじこ)さん。現在の広さは約20㎡。小上がりもあり、居心地がいい。
「こどものとも」「たくさんのふしぎ」のバックナンバー、名作「スーホの白い馬」、仙台出身の絵本作家とよたかずひこさんの本などがずらりと並ぶ。好きな本を集めるように品ぞろえしているのだとか。
ポランを開いたのは、仙台で児童図書の普及に努めた野本和子さん(1990年死去)。増田さんがその志を継いだ。子どもの幸せを願い続けて来月で44年になる。
仙台市宮城野区東仙台1-24-37
営/10:00~17:00
休/水曜
(河北ウイークリーせんだい 2021年10月7日号掲載)
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