デスク日誌(10/7):ジンクス

 長期政権後の内閣は当分、短命に終わる-。そんな話を耳にし、現行の自民党党則にある総裁任期3年を基準に半世紀の歴代首相の在職日数を調べてみた。

 戦後の昭和史で長期政権を築いた佐藤栄作氏(61~63代)は2798日間、頂点に君臨した。その後、「三角大福中」と呼ばれた有力政治家らのうち、中曽根康弘氏(71~73代)が1806日を務めるまで誰も期間を4桁に乗せていない。

 平成では政権交代を経て小泉純一郎氏(87~89代)による1980日の長期政権が誕生。後を継いだ「麻垣康三」の中で首相に就いた3人、民主党政権下の3人は1年前後で交代した。

 再登板した安倍晋三氏(96~98代)は2822(通算3188)日に達し、大叔父の佐藤氏を抜いて歴代1位に。継承した菅義偉氏は1年の短命に終わった。50年余で3年以上首相を務めたのは4人。それだけ過酷なポストなのだろう。

 岸田文雄氏が4日、100代目の首相に就任した。公示が迫る衆院選、来夏の参院選を乗り切れば、しばらく国政選挙はない。ジンクスを打ち破る長期政権の鍵は、忖度(そんたく)抜きのリーダーシップと清潔さだ。(東京支社編集部長 末永秀明)

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