河北抄(10/7):「親ガチャ」という言葉が最近話題になった…

 「親ガチャ」という言葉が最近話題になった。どのような親の下に生まれるかによって人生の大半が決まることを表したもので、「ガチャ」は玩具入りのカプセルが出てくる小型自動販売機のこと。どんな人生が手に入るかは運次第。貧乏な家庭や虐待をする「毒親」に生まれた場合は「親ガチャ失敗」と言うそうだ。

 コロナ禍で失業が増え、格差が広がる世相を鋭く反映している。一方でこうも思う。「全て親のせいなのか」「最初から諦めてどうする」

 小欄の筆者はガチャ失敗の部類に入る。家が貧しく、身なりや持ち物をばかにされるいじめを受けた。小学2年のとき、両親が理由も告げずに突然いなくなったこともあった。さすがに親を恨んだ。でも、不思議と深刻な気持ちにはなれなかった。自分のせいじゃない。きっと何とかなる。そう信じた。

 人々に等しくチャンスと希望を与えるのが政治の役割だ。間もなく総選挙がある。格差が固定化し、閉塞(へいそく)感漂う世の中だからこそ、「親ガチャ、何のその」と言える社会をつくる政権を選びたい。

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