河北抄(10/8):地味ながらも独特の存在感がある人を「いぶ…

 地味ながらも独特の存在感がある人を「いぶし銀」と呼ぶことがある。銀の表面に硫黄のすすで曇りを付けると黒っぽくなり、光沢は失われるものの渋みが増すことから来ている。

 プロ野球では、東北楽天の藤田一也内野手はその一人だろう。二塁の守備では何度もチームのピンチを救い、しぶとい打撃も光った。

 2013年の日本一にも貢献した39歳のベテランが、球団から戦力外通告を受けた。今季、1軍での試合出場はなし。球団は選手以外のポストを用意しているそうだが、他球団での現役続行も視野に入れているという。去就が気になる。

 加工した金属を人に例える言葉には「メッキが剥がれる」もある。ごまかしが利かなくなって本性が現れた場合など、こちらはいい意味では使われない。

 先日発足した岸田内閣では、閣僚のうち13人が初入閣だった。失礼ながら、顔と名前が一致しない人も多い。知名度はなくても、いぶし銀のような仕事師なのか。それとも、メッキが剥がれて地金が現れるのか。しっかりと見極めたい。

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