ジャーナリズムの責務と役割を考える新聞週間が15日始まる。「休刊日は手持ち無沙汰で仕方がないね」とぼやく郡山市の品川万里(まさと)市長(76)は、19紙を購読するほどの大の新聞好きだ。「市政運営に役立つ情報はないかな」。好奇心を膨らませ、朝起きてから夜寝るまで寸暇を惜しんでページをめくる。(郡山支局・矢野奨)
品川市長が読んでいる新聞は別表の通り。月々の購読料は約5万6000円に上る。
朝5時半に起床して登庁までの3時間、地元紙と東京紙の計9紙を熟読するのが日課だ。家族から「読みながらの食事は行儀が悪い」と注意されても「長年の習慣だし、朝食に朝刊は付きものだからねえ」。
気になる記事は、その場で切り抜いて手帳に挟む。「ベタ記事(1段見出しの短い記事)こそ大事なんだ。特に自治体関連は市政の責任者という立場で読めばヒントの宝庫。良い話題も悪い話題も目を凝らす」
幹部職員の一人は「『あの記事、読みましたか』と朝早くから電話やメールが入ることもある。熱心なんですよ」と苦笑交じりに証言する。
送迎の公用車には、あらかじめ残り10紙が積み込んであり、移動中や執務の合間に読み進める。帰宅後に読むのは専ら英字新聞だ。
子ども新聞は「一般紙顔負けの内容を分かりやすく表現した文章でスピーチの参考になる」。政党機関紙は「それぞれの政党の方針や政策の背景を把握するのは的確な議会答弁をする上で必須」。市長という職務の遂行に欠かせない道具だという。
「高校時代は、新聞を読んで父に意見しては『いいから勉強しろ』と叱られたもんです」。東大を卒業して旧郵政省に入省。仙台勤務時は、東北6県の県紙を全紙購読していた。
近年、ネットニュースやデジタル紙面の普及も著しいが、紙の手触りを大事にしている。「新聞の醍醐味(だいごみ)は一覧性にある。1カ面の中にどの記事を収容し、配置するかも新聞の妙。創意工夫が一目で分かるのは紙の新聞だけ」と強調する。
時には郡山市政に手厳しい記事を目にすることもある。だが表現の自由を保障した憲法21条を引き合いに「抗議や文句を言うのはやぼと自戒している。萎縮して翼賛化したら新聞がつまらなくなってしまう」。
むしろ「同じテーマでも各紙で微妙に異なる見出しを読み比べ、意図を推理するのが楽しい」と「通」らしい新聞の読み方を披露した。
[品川市長が購読している19紙]河北新報、福島民報、福島民友、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞、日経産業新聞、日刊自動車新聞、日本農業新聞、全国農業新聞☆、朝日小学生新聞、朝日中高生新聞☆、毎日小学生新聞、読売KODOMO新聞☆、The Japan News(ジャパンニューズ)、公明新聞、しんぶん赤旗
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