大谷翔平選手がMVP最有力 いつ発表? どう決まる?

奥州市役所に飾られている大谷選手の特大垂れ幕。エンゼルスの入団会見時に作られた=2021年9月

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(岩手・花巻東高出)がシーズン最優秀選手(MVP)の最有力候補に挙がっている。MVPはいつ発表され、どのように決まるのか。大谷選手のライバルの顔ぶれと合わせて紹介する。(編集局コンテンツセンター・佐藤理史)

 大谷選手が今季、投打の「二刀流」で大活躍したのは周知の通り。投手として23試合に登板し、9勝2敗、防御率3・18、156奪三振。打者としては155試合に出場し、打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁だった。

 長いメジャーの歴史でも前例のないインパクトを残した大谷選手は、MVPの本命と目されている。9月21日(日本時間、以下同)に米大リーグ公式サイトで発表された専門家71人によるMVPの最新投票結果で、断トツの1位となった。

 MVPの発表は例年11月。昨年は11月13日だった。10月4日にレギュラーシーズンが終了。リーグ優勝決定シリーズなどを経て、4勝先取のワールドシリーズ(WS)が27日から行われる。WSが終われば、間もなく発表となる見込みだ。

 選出するのは全米野球記者協会。1908年に設立され、現在、新聞やウェブサイトの記者約700人が所属する。サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)や殿堂入りも決めている。

 MVPはア・リーグとナ・リーグからそれぞれ1人が選ばれる。大谷選手が所属するエンゼルスは指名打者制を採用するア・リーグだ。

 投票できるのは、球団がある都市ごとに2人ずつ推薦された会員記者。各リーグ15球団の計30人が1位から10位までを連記する。選考基準は(1)攻守における真の価値(2)出場試合数―など。1位は14点、2位以下は9、8、7…1点として合算し、トップがMVPとなる。

 投票はポストシーズンに入る前に既に行われている。受賞者が発表される約1週間前に、上位3人が公表される。2012年からは、どの記者がどの選手を選んだかが全て公開されるようになった。

 協会によるMVP表彰は1931年に始まった。受賞回数の最多はバリー・ボンズさん(パイレーツ、ジャイアンツ)の7回。大谷選手が受賞すれば、日本勢では2001年のマリナーズのイチローさん以来20年ぶり2人目となる。イチローさんは当時、大リーグ移籍1年目で首位打者、最多安打、盗塁王、新人王なども獲得した。

 大谷選手の対抗馬はウラジミール・ゲレロJr.内野手(ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス捕手(ロイヤルズ)か。2人は大谷選手より2本多い48本塁打を放ち、本塁打王を分け合った。

 ゲレロ選手はリーグ3位の打率3割1分1厘、同5位の打点111と合わせて、打撃三冠をうかがう時期もあった。ペレス選手は捕手の最多本塁打記録を打ち立て、打点王(121打点)にも輝いた。二塁手の最多本塁打記録(45本)をマークしたマーカス・セミエン内野手(ブルージェイズ)らの名も挙がる。

 そうは言っても、大谷はこれらの強打者と遜色のない打撃成績を残しただけでなく、投手としてもエース級の働きを見せたのだから、優位は揺るがないのではないか。オオタニサンが新たな栄冠を手にする日が待ち遠しい。

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