河北抄(10/14):新型コロナウイルスの感染「第5波」が下火…

 新型コロナウイルスの感染「第5波」が下火になる中、世界的な原材料や燃料高騰の波が押し寄せてきた。食料品の価格や電気料金、ガソリン代など、あれもこれも値上がりしている。緊急事態宣言も、まん延防止等重点措置も、やっと解けたというのに。営業自粛を求められてきた飲食店などの苦境はなおも続く。

 「ステルス値上げ」と呼ぶそうだ。価格は据え置いたまま、内容量を減らすなどして実質的な値上げをすることを指す。ステルスは英語で「隠密(おんみつ)」という意味。レーダーに探知されにくくした軍用機などの呼称に使われている。実際の値上げに踏み切る前の「ぎりぎりの企業努力」と取れなくもないが、コロナ下にあって消費者が向ける目はとても厳しい。

 仙台市内のあるそば屋さん。看板メニューのかつ丼は820円。東日本大震災発生前年の2010年は750円だった。小刻みに都合70円上げながら店をつないだ。「質や量を落とすよりは」と最小限の値上げを選択してきたが、今はそれも難しい状況という。見えてきたという明るい光。ならば、ここにも早く。

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